絵本「どうぶつ しんちょうそくてい」のあらすじとネタバレ解説!
自分の背がどれくらい伸びたかを知る「身長測定」は、子供たちにとって自分の成長を実感できる特別なイベントです。聞かせ屋。けいたろう氏(作)と高畠純氏(絵)による絵本「どうぶつ しんちょうそくてい」は、そんな身長測定を動物園で開催したらどうなるか?という、最高に愉快で想像力豊かな物語です。アリス館から出版された本作は、型破りな動物たちの測定方法と、高畠氏のユーモラスなイラストが魅力です。この記事では、物語のあらすじやネタバレ、そして「比べること」の楽しさを教えてくれる本作の見どころについて、詳しく解説していきます。
絵本「どうぶつ しんちょうそくてい」の基本情報とクリエイター
まずは、この笑いと驚きに満ちた絵本の概要と、制作陣についてご紹介します。
聞かせ屋。けいたろう×高畠純の強力タッグ
著者の「聞かせ屋。けいたろう」氏は、全国を回って読み聞かせを行うプロの読み手でもあります。そのため、本作のテキストは声に出した時のリズムが抜群に良いのが特徴です。そして、絵を担当した高畠純氏は、シンプルながらも動物たちの個性を最大限に引き出す、日本を代表するユーモア絵本の巨匠です。
| 項目 | 内容 |
| タイトル | どうぶつ しんちょうそくてい |
| 作 | 聞かせ屋。けいたろう |
| 絵 | 高畠 純 |
| 出版社 | アリス館 |
| テーマ | 身長測定・動物・ユーモア・成長・比較 |
| 対象年齢 | 3歳〜6歳 |
測定不能!?動物たちの個性的なスタイル
この絵本の面白さは、キリンやゾウ、ワニといった、体の形もサイズも全く違う動物たちが、人間と同じ「身長測定器」を使って測ろうとするその無理難題ぶりにあります。測定器からはみ出したり、壊しそうになったりする動物たちと、それに真面目に対応する測定係のやり取りが、子供たちの爆笑を誘います。
物語のあらすじ(ネタバレあり):誰が一番高いかな?
ここからは、どのような動物たちが現れ、どのような騒動が起きるのかを追っていきます。
始まった!動物園の身体測定
物語は、動物園の真ん中に置かれた一台の身長測定器から始まります。測定係の「さあ、測りますよー」という掛け声と共に、動物たちが順番にやってきます。
- キリンくん:首が長すぎて、測定器を遥かに超えてしまいます。「あー、これじゃ測れませんね」
- ゾウくん:重すぎて、測定器がギシギシ……。「壊さないでね!」
- ワニくん:そもそも立って測るのが難しい!「横に長いけど、身長はどこからどこまで?」
動物たちの体の特徴が、身長測定というルールに直面したときに起きるミスマッチが、けいたろう氏の軽快な文章でテンポよく語られます。
ネタバレ:最後はみんなで「つながって」測定!
物語の後半、ネタバレになりますが、一匹ずつでは上手く測れないことに気づいた動物たちは、ある驚きのアイデアを思いつきます。それは、みんなで肩車をしたり、繋がったりして、一つの「巨大な動物」になって測ってみることでした。
コアラの上にカンガルーが乗り、その上にシマウマが……。ぐらぐらしながらも、最後にはとんでもない高さまで到達します。数字で測ることはできなかったけれど、みんなで協力して「こんなに高くなった!」という満足感。測定係も最後には匙を投げ、みんなで笑い合う幸福な結末が待っています。正確な数値よりも、みんなで楽しく背比べをすること、そしてそれぞれの個性を認めることの素晴らしさが描かれています。
高畠純氏のイラストに見る「引き算のユーモア」
本作のビジュアル面での魅力を詳しく考察します。
最小限の線で描かれる「最大限の可笑しさ」
高畠氏の描く動物たちは、非常にシンプルです。しかし、その立ち姿や、測定器を前にした時のちょっと困ったような表情、そして一生懸命に背を伸ばそうとする健気な姿が、見る者の心を捉えます。余計な背景を描かず、キャラクターの「動き」と「状況」に焦点を当てることで、ギャグのキレがより鋭くなっています。
縦の空間を活かしたダイナミックな構成
身長測定というテーマに合わせ、絵本を縦に大きく使った構図が多用されています。キリンの首の長さや、動物たちが重なり合う高さを強調するレイアウトは、子供たちに「高さ」という概念を視覚的に強く印象づけます。ページをめくるたびに視線が上へ上へと誘導される、ワクワクする仕掛けです。
読み聞かせのポイントと「大きさ」への関心
この絵本を使って、子供の知的好奇心を刺激し、成長を祝うためのヒントを提案します。
測定係になりきって「やり取り」を楽しむ
読み聞かせの際は、パパやママが測定係になりきって、動物たちに話しかけるように読んでみてください。
- 「はい、キリンくん、もっと背筋を伸ばして!」
- 「ワニくん、尻尾がはみ出していますよー」
子供に動物たちの返事を想像させたり、自分ならどうやって測るかを考えさせたりすることで、物語への参加感が高まります。プロの読み聞かせ屋であるけいたろう氏のテキストは、こうした対話を誘発するように作られています。
実際に「背比べ」をしてみよう
読み終わった後、実際に壁に背中をつけて、家族で身長を測ってみましょう。「キリンくんよりは低いけど、コアラくんよりは高いかもね!」「去年の印より、こんなに伸びたよ!」といった会話は、子供にとって自分の成長を実感できる最高の喜びとなります。数字を覚えるだけでなく、「比べること」を通じて、自分の存在を確認する大切な機会になります。
読者からの口コミ:親子で笑いが止まらない!
実際に本作を楽しんでいる読者からの、リアルな反応をご紹介します。
子供たちの反応
- 5歳の娘が、動物たちが重なり合うページで「危ない、落ちちゃう!」と大興奮しています。
- 動物の名前を覚えながら、それぞれの体の特徴を面白がっています。
- 読み終わると、必ず「私の身長も測って!」と測定器のところに走っていきます。
保護者からの評価
- 高畠純さんの絵が大好きです。シンプルなのに、動物たちの性格が伝わってきます。
- けいたろうさんの文章はリズムが良くて、読み聞かせが本当に楽で楽しい。
- 身体測定を嫌がる子でも、この本を読めば「楽しいこと」だと思ってくれるはずです。
まとめ
絵本「どうぶつ しんちょうそくてい」は、聞かせ屋。けいたろう氏と高畠純氏が、日常のありふれた行事を、最高にハッピーなイベントに変えてくれた素晴らしい作品です。測りきれないほどの個性、協力して作り出す圧倒的な高さ。それらは、数字という物差しだけでは測れない、生命の豊かさを教えてくれます。自分の成長を喜び、他者の個性を面白がる。そんな健やかな心を、この一冊は育んでくれます。ぜひ、親子で大笑いしながら、動物たちの賑やかな測定会に参加してみてください。最後にはきっと、あなたのお子さんの背丈も、心も、ひと回り大きく伸びていることに気づくはずです。
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